立会外分売とは
立会外分売とは、株式市場の取引時間外に売り出される株のことであり、企業や大株主が、株の流動性を高めることや市場変更、さらに大量の売却に伴う株価の急激な変動を避けることを目的として利用している制度です。
立会外分売は、各証券会社に通知が回り、ネット証券・既存の証券問わず申し込みができます。
ただし、申し込みには期間が決まっており、立会外分売が実施される日の前日18時頃から翌朝の8時20分頃までが買い付けに応募できる期間になります。
また、必ずしも購入したいと申し込んでも、購入したい投資家が多ければ抽選となるため、当選しないと購入することはできません。
ただし、抽選に関してはネット証券を中心に完全平等になりつつあるため、個人でも当選する可能性は大いにあります。
当選した場合は、立会外分売実施日の9:00前後には保有証券一覧などに反映されるようになり、すぐに売却することもできます。
立会外分売のメリット
立会外分売を利用する上で最大のメリットとなるのは、割安な価格で株を購入できるという点にあります。
立会外分売を実施する前日の終値から2~5%ほどの割引価格で売り出される上、購入手数料が無料になるため、市場が開いている時間に同じ銘柄の株を買うよりもお得です。
そのため、勝率が高いことも立会外分売の魅力となっています。
前日の終値から割引された価格で購入できるので、前日「終値」と立会外分売当日の「始値」が同じ価格であったとしても利益を出すことができます。
さらに、その会社が立会外分売を実施する主な理由が市場変更にある場合には、東証一部などに昇格を果たすことができれば、将来的な資産上昇を見込むことも可能になります。
立会外分売は短期取引のみならず、中長期的に見て資産価値が上がる銘柄を見つけ、安く購入しておくための手段としても利用できます。
立会外分売のデメリット
デメリットとしては、利益を上げやすいシステムになっている立会外分売なので、申し込みたい投資家も多く、立会外分売で株を購入できるかどうかは抽選になります。
そして、利益を出しやすいとは言ってもあくまでも株であることに変わりはないので、割引価格で購入した価格よりも下落することもあります。
ただし、2016年に立会外分売が行われた銘柄の「立会外分売での購入価格」と「立会外分売実施日の終値」を比較すると、72%の銘柄で「立会外分売実施日の終値」が「立会外分売での購入価格」を上回っているため、高確率で利益が出ることには間違いありません。
また、購入時には売買手数料がかかりませんが、売却の際には所定の手数料が必要となります。
立会外分売の当選確率を上げる方法
立会外分売は売り出される株よりも申し込み人数が多いと抽選となってしまうため、購入するためにはこの当選確率を上げる必要があります。
抽選といえば、新規上場のIPOと同じ抽選ですが、IPO人気に比べると人気が薄いので、IPOほど当たりにくいということはありません。
IPO同様1つの口座から申し込むよりも、たくさんの証券口座で申し込む方が当選確率が上がるため、まずは申し込みができる証券会社を見つけ、申し込めるだけ申し込むことが当選確率を上げる方法になります。
既存店舗でも申し込みはできますが、立会外分売を実施する手数料が安いネット証券に口座を開き、立会外分売が実施される毎に申し込みをするのがおすすめです。
資金に関しては、購入手数料自体は無料なので買い付けたい銘柄の価格分を入れておけば問題ありません。
また、家族名義であれば同じ証券会社で別口座として開設可能なので、家族がいる方は家族の名前で口座開設をすることで口座数を増やすことができます。
そして、立会外分売は、購入申し込みができる株数の上限が決まっています。中には、1口座で300株までなどと限定されています。
その場合は上限の300株まで購入する意志を示すのがおすすめです。
300株全部が約定するのは稀ですが、200株だけもしくは100株だけでも約定する可能性があり、部分的な当選が狙えます。
次に⇒「立会外分売の活用方法! 利益を出すための具体的な方法」
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