目次
1.クロス取引とは?
株を持っていると株主優待券がもらえる企業がありますが、株主優待券をもらうには優待権利日に株を保有している必要があります。
例:吉野家ホールディングスの「優待権利日」と「優待権利落ち日」の値動き
そのため優待権利日だけ株を保有しても、株主優待券の価値以上に下落することも多々あります。
しかし、その下落を回避することで、株主優待券をタダで入手(クロス取引)する方法について説明します。
2.株主優待券をタダで入手する方法
優待権利日前に、株主優待券がほしい銘柄の株を現物で買い、同時に空売りをするだけです。
※「現物買い+空売り」(空売りとは? 次回作成予定)
優待権利日に株を現物で保有していれば株主優待券がもらえますが、優待落ち日に株価は下落してしまいます。
そのため、同時に空売りをすることで株価が下落した分を取り戻すことができます。
例:吉野家ホールディングスの「現物買い+空売り」
権利落ち日には、現物買いを空売り分に渡す「現渡」という方法で決済して、株主優待券だけが残る仕組みです。(※現渡とは? 次回作成予定)
3.空売りには逆日歩がかかる場合がある
空売り(制度信用売り)には、逆日歩という手数料が発生することがあります。
さらに優待権利日には同じように株主優待券をタダで入手しようとする人が多いので空売り数が増加し、それに伴い逆日歩の発生率も高くなります。
ときには逆日歩が高額になり大きく損してしまうこともあります。(逆日歩とは)
例:吉野家ホールディングスの「優待権利日」の逆日歩
1株あたり24円の逆日歩が発生しています。つまり1単元の100株だと2,400円の手数料です。
吉野家ホールディングスの場合100株保有で「300円の優待券が10枚」もらえるので「3,000円ー2,400円=600円」の利益になりました。
プラスにはなりましたが、逆日歩により利益が大きく減ってしまいました。
4.逆日歩を回避する方法
4-1.「一般信用売り」を利用する
さらに「一般信用売り」は「品切れしやすい」特徴があります。
そのため「現物買い+空売り」を優待権利日ではなく、できるだけ早い段階で仕掛けないと品切れしてしまうことも度々あります。
投資初心者の方はこの「一般信用売り」を利用すれば、リスク無く優待券をタダ取りできるのでオススメです。
参考⇒SBI証券を利用した株主優待券タダ取り方法!クロス取引
ちなみに「一般信用売り」の取り扱い銘柄数は「カブドットコム証券」「SBI証券」「松井証券」が多いです。
4-2.「貸借倍率」から逆日歩の発生を予測
大型株の例:ゼンショーホールディングスの逆日歩(牛丼が格安で!)
時価総額が小さな企業の場合は貸借倍率が「1.00」を下回るとほぼ確実に逆日歩が発生し、さらに高額な逆日歩になることもあります。
さらに優待権利日に確認した「日証金速報」の値が「2.00」付近で安心していたとしても、優待権利日に一気に貸借倍率が悪化することもありますので、小型株で優待タダ取りをするときには注意が必要です。
小型株の例:湖池屋の逆日歩(ポテトチップスにとんでもない逆日歩が発生しています)
※優待権利日には配当金も同時に発生する企業も多いですが、配当金については「現物買い」ではもらえますが「空売り」では配当金相当の額を払う必要があるため相殺されます。
しかし、株主優待券については「空売り」をしていても払う必要はないため、株主優待券がタダ取りできる仕組みになっています。
5.クロス取引にかかる手数料について
株主優待券 12,000円分に対して、手数料 1,852円なので、10,000円分以上の利益になります。
その他手数料については各証券会社の公式サイトをご確認下さい。
【一般信用売り(5日)の貸株手数料算出方法】
「株価」×「株数」×「貸株手数料 3.9%」÷「365日」
株主優待関連記事1⇒「株主優待券をタダで入手できる クロス取引とは?」※当記事
株主優待関連記事2⇒「株主優待権利落ちを利用して利益を上げる方法」
株主優待関連記事3⇒「株主優待券タダ取り!一般5日売りが品切れの場合の対応!」
株主優待関連記事4⇒「SBI証券を利用した株主優待券タダ取り方法!」
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